Android搭載のスマートフォンやタブレットには、仮想プライベートネットワーク(VPN)をサポートする内蔵機能がありますが、設定して接続するプロセスには手間がかかることがあります。さらに、利用可能なプロトコルには、PPTPやL2TP/IPSecよりも安全で信頼性が高いとされるOpenVPNがありません。
この点を踏まえ、Androidで手動でVPNを構成するのではなく、Android専用VPNアプリを発行するプロバイダーのプランを利用することをお勧めします。サーバードメインや事前に共有されたキーを入力する必要がなく、アプリをインストール、ログインして、サーバーを選択するだけで接続できます。
Sony XperiaのスマートフォンやGalaxyのタブレットなど、どのようなAndroidデバイスでもVPNサーバーに接続すれば、IPアドレスを秘匿してジオロックされたNetflixやAmazon Prime Videoなどのコンテンツに安全にアクセスできます。また、インターネットプロバイダーや携帯キャリアによるオンラインアクティビティの監視も回避します。さらに、パブリックWi-Fiを利用するときは、常にAndroidデバイスをVPNサーバーに接続すれば、ハッカーからオンラインアクティビティを盗み取られることもありません。
この記事では、一覧の各VPNプロバイダーを詳しくご紹介しますが、時間がない方のために、日本でAndroidユーザーにおすすめのVPNをまとめました。
2021年版Android 向けおすすめVPN
- NordVPN:Android向けのオールラウンドなVPNおすすめNo.1。NHKやテレビ朝日、テレビ東京などのプラットフォームがストリーミング可能な日本のサーバーを含む、超高速サーバーの巨大ネットワーク。堅牢なセキュリティ機能。30日間返金保証。
- Surfshark:Androidにおすすめの格安VPN。高性能なAndroidアプリによるセキュリティ最重視のVPN。高速通信、多彩な機能、接続台数無制限。海外から楽天TV 、NHK、テレビ朝日、テレビ東京などをストリーミング。
- ExpressVPN:使いやすくてセットアップが簡単なAndroidアプリ。ストリーミングとダウンロードに適した高速サーバー。最高級のプライバシー機能とセキュリティ機能。日本を含む20のNetflixリージョンに対応。
- IPVanish:堅実なAndroidアプリ。高速通信と安定した接続。KodiやAmazon Fire TV Stick TVに対応。NHK、楽天TV、テレビ朝日、テレビ東京 などがストリーミングできる日本のサーバーを含む、50か国以上にサーバー。
- CyberGhost:VPNの初心者に最適。セットアップが簡単。廉価なプロバイダーとしては驚きの高速サーバー。海外からNHKやテレビ東京などがストリーミングできる日本のサーバーを含む89か国にサーバー。
- VyprVPN:キルスイッチ機能搭載のAndroidアプリ。デバイスが信頼できないWi-Fiネットワークに接続したときに自動接続するよう設定可能。少々高コストの料金プラン。
- Windscribe:Android向けの無料としては最高のVPN。毎月のデータ制限が他の無料サービスよりも多い10GBの。強力なプライバシー機能とまずまずのスピード。
Androidデバイス向けのおすすめVPN
全てのVPNが同じレベルのサービスを提供しているわけではありません。Android向けのおすすめVPNを選び出すため、以下の条件をすべて満たすサービスを探しました。
- 安定、軽量、使いやすいAndroid向けのVPNアプリ
- OpenVPNプロトコルをサポート
- 日本を含む世界中にサーバー
- 広告インジェクション、トラッキング、プライバシー侵害なし
- 複数のデバイスを同時接続
- P2P接続や内蔵キルスイッチがあれば尚可
- ストリーミングに適した高速通信
Android向けのおすすめVPN
市場には数多くのAndroid向けVPNアプリがあります。Androidに最もおすすめのVPNアプリはこちらです。
1. NordVPN
Apps Available:
- PC
- Mac
- IOS
- Android
- Linux
- FireTV
Website: www.NordVPN.com
Money-back guarantee: 30 DAYS
NordVPN は、Android向けVPNのおすすめNo.1です。他の追従を許さないスピードを誇り、サーバーリストから選択するか、世界地図上のピンをクリックするだけで、すぐにサーバーに接続できます。同社が提供するSmartPlay DNSにより、NetflixやHulu、BBC iPlayerなどのジオブロックされたサイトでアンチVPNファイアウォールを通過できます。また、NHKやテレビ朝日、テレビ東京など、日本のテレビサービスにも対応します。UDP・TCPのOpenVPNを利用できます。起動時には特定のサーバーに自動接続するようアプリを設定できます。アプリからはライブチャットサポートを利用できます。P2Pトラフィックが許可されています。
NordVPNには厳格なノーログポリシーがあるため、ユーザーによるVPNサーバーの利用目的などのデータは一切保存しません。256ビットの暗号化やPFSを利用することで、安全なトンネルを通過して監視されることはありません。また、DNSリーク防止やパブリックWi-Fiの自動保護も提供します。
6台のデバイスを同時接続できます。アプリはGoogle Playからダウンロードできます。
メリット
- Androidアプリは使いやすくてGoogle Playから入手可能
- UDP・TCPのOpenVPNプロトコルをサポート
- 完璧なセキュリティとプライバシー機能を誇るプライバシーを最重視したプロバイダー
- ストリーミングとダウンロードで卓越したスピード
- 特定の目的(ストリーミング、トレント、P2Pなど)に適したサーバー
- 最高のカスタマーサポート
デメリット
- サーバーロケーションを選択できるものの、特定のサーバーは選択不可
Android向けのおすすめNo.1:NordVPNを1番にお勧めします。膨大なサーバーネットワークがあり、高速通信を誇り、ブロック解除機能が優れています。リスクなしで利用できる30日間の返金保証があります。
NordVpnの完全なレビューはこちらをご覧ください。
2. Surfshark
Apps Available:
- PC
- Mac
- IOS
- Android
- Linux
Website: www.Surfshark.com
Money-back guarantee: 30 DAYS
Surfsharkは、優れたAndroidアプリを提供する廉価のプロバイダーです。アプリ内蔵のキルスイッチかAndroidのネイティブ機能を選択することができ、サードパーティアプリを利用せずにデバイスのGPSロケーションを書き換えます。また日本にもサーバーがあるため、海外から日本のIPアドレスを利用できます。
このアプリの特筆すべき点の1つとして、デスクトップアプリに匹敵する機能があります。たとえば、256ビットの暗号化、プロトコルの選択メニュー、キルスイッチ、DNS・IPv6のリーク防止、マルチホップサーバーへのアクセスなどです。通信速度は安定しており、ノーログポリシーがあります。外出時にも安全にブラウジングできるVPNです。
台数制限なくデバイスを接続できます。AndroidアプリはGoogle Playからダウンロードするか、SurfsharkのサイトからAPKを直接入手できます。フジテレビやテレビ朝日、NHKなど、日本のテレビプラットフォームのストリーミングにも対応します。
メリット
- 優れたAndroidアプリによる多彩なサービス
- ほとんどの利用目的を満たす高速通信
- デスクトップアプリに類似する機能
- 堅牢なセキュリティ
デメリット
- まれに速度の遅いサーバーに遭遇
Our score:
廉価VPN:Surfsharkは高速通信を誇る安全なVPN で、どのようなニーズも満たします。接続台数制限がなく、30日間の返金保証があります。
Surfsharkの完全なレビューはこちらをご覧ください。
3. ExpressVPN
Apps Available:
- PC
- Mac
- IOS
- Android
- Linux
Website: www.ExpressVPN.com
Money-back guarantee: 30 DAYS
ExpressVPNは使いやすいAndroidアプリを提供し、デバイスに1回限りのアクティベーションコードを設定すると、後はユーザー名やパスワードを再入力する必要がありません。とても見やすいアプリは、起動時にすぐに接続できるよう設定できます。UDP(より高速)またはTCP(より安定)のOpenVPNプロトコルを選択できます。トレントやP2Pトラフィックにも利用できます。
ExpressVPNは、日本を含む94か国に3,000台以上のサーバーがあります。ウェブブラウザーまたはAndroidアプリを利用して、NetflixやBBC iPlayer、Amazon Prime Video、Hulu、楽天TV、NHKプラスなどに安全にアクセスするための性能や機能を備えています。セキュリティ機能には、256ビットの暗号化、PFS、DNSリーク防止があります。最小限のメタデータログのみを保存し、ユーザーのオンラインアクティビティやIPアドレスは記録しません。
Androidアプリは、Google Play、Amazon Appstore、ならびに直接ダウンロードのAPKから入手できます。他にもiOSアプリや、Windows、macOS、Linuxの主要OSのデスクトップ用VPNクライアントがあります。3台のデバイスを同時接続できます。
メリット
- Androidデバイスにシームレスに対応する使いやすいアプリ
- OpenVPNプロトコルをサポート
- トラッキングや広告インジェクションによるプライバシー侵害なし
- キルスイッチを搭載、トレントやP2P接続が可能
- 強固な暗号化による堅牢なセキュリティとプライバシー
デメリット
- 他社よりも高コスト
機能豊富なVPN:使いやすく 、高速通信に最適化された数多くのサーバーネットワークがあります。とても堅牢なプライバシー機能とセキュリティ機能があり、Netflix Canal+やAntena 3などのメジャーな動画配信サービスに対応します。30日間の返金保証があります。
ExpressVPNの完全なレビューはこちらをご覧ください。
4. IPVanish
Apps Available:
- PC
- Mac
- IOS
- Android
- Linux
Website: www.IPVanish.com
Money-back guarantee: 30 DAYS
IPVanishもAndroidデバイス向けに豊富なオプションを提供するVPNです。アプリには、各サーバーの負荷とping値が表示されます。デバイスのホーム画面からはウィジェットをインストールしてサイズを調整できます。VPN接続が切断した場合は、自動的に再接続します。P2Pも可能です。他にも、VPNを検知してブロックするネットワークトラフィックセンサーを回避するための、OpenVPNによるUDP・TCP接続やスクランブル(難読化)機能があります。
安定した性能で、高速通信が可能です。セキュリティ機能には256ビットの暗号化、PFS、DNS防止、厳格なノーログポリシーがあります。50か国以上にサーバーがあり、日本のサーバーに接続すると、海外からネットバンキングやNHKプラスなどのテレビサービスを利用できます。
Androidアプリは、Google Play、Amazon Appstore、ならびに直接ダウンロードのAPKから入手できます。Fire TV Stick用のAmazonアプリも入手でき、セットアップが簡単なVPNを求めているKodiユーザーに適しています。さらに、業界の平均5台を凌駕する台数無制限のデバイスを同時接続できます。つまり、たった1つのプランで全てのデバイスを接続できます。Windows、macOS、iOS向けのアプリもあります。
メリット
- Androidデバイス向けの使いやすいアプリ
- Android アプリでping値やサーバーへの接続時間を表示
- UDP・TCPのOpenVPNをサポート
- 圧巻のスピードと安定した接続
デメリット
- 一部のサーバーがNetflixに非対応
プライバシー重視:IPVanishには大規模なサーバーネットワークがあり 、同時接続の対応も長けています。使いやすく、プライバシーを重視するユーザーに好まれています。ただし、競合他社のVPNほど多くの動画配信サービスをブロック解除できません。30日間の返金保証があります。
IPVanishの完全なレビューはこちらをご覧ください。
5. CyberGhost
Apps Available:
- PC
- Mac
- IOS
- Android
- Linux
Website: www.Cyberghost.com
Money-back guarantee: 45 DAYS
CyberGhostは、ご紹介している他のVPN同様、利用可能なサーバーやロケーションから選択できますが、最新のAndroidアプリバージョンでは、利用目的に応じたさまざまなプロファイルから選ぶことを推奨しています。たとえば、パブリックWi-Fiを利用する場合は、「匿名でネットサーフィン」プロファイルで接続します。「安全なストリーミング」プロファイルでは、Amazon Prime VideoやNetflix、BBC iPlayerなど、安全にアクセスして動画配信チャンネルに応じてさまざまなサーバーから選択できます。
最近、サーバーネットワークを拡大させ、現在は楽天TVやNHKプラスがストリーミング可能な日本サーバーを含む、89か国以上7,300台以上のサーバーを利用できます。スピードテストでは優秀な結果が得られています。最大限のプライバシーを確保するため、ミリタリーグレードの暗号化、ノーログポリシー、DNSリーク防止などの機能があります。
Android向けの公式アプリは、Google Playからのみ入手できます。最大7台のデバイスが同時接続できるため、全てのデバイスを同時接続できます。
メリット
- Google Playから入手できる使いやすいAndroidアプリ
- ユーザーアクティビティを記録せず、アクティビティ検出を回避する強固な暗号化
- 使いやすいアプリでP2Pユーザーに適した「匿名トレントモード」
- ストリーミングに最適
デメリット
- 中国やアラブ首長国連邦に非対応
ストリーミングに最適:CyberGhostはジオブロックされた数多くのコンテンツへのアクセスを提供 し、アプリは初心者でも簡単に利用できます。45日間の返金保証があります。
CyberGhostの完全なレビューはこちらをご覧ください。
6. VyprVPN
Apps Available:
- PC
- Mac
- IOS
- Android
- Linux
Website: www.VyprVPN.com
Money-back guarantee: 30 DAYS
VyprVPNは、長年にわたり利用されてきたプロバイダーであり、国内の動画配信プラットフォームに対応する日本の高速サーバーを含む、60か国以上に独自のサーバーネットワークがあります。高速通信と強固なセキュリティを誇り、ユーザーの実際のIPアドレスを記録しません。また、NetflixやHuluなどのサイト、ならびにテレビ朝日などの日本のテレビプラットフォームにも対応します。
AndroidアプリはGoogle Playと直接ダウンロードのAPKから入手できます。基本プランでは5台のデバイスを同時接続できます。
メリット
- AndroidアプリはGoogle Play、と公式サイトから直接ダウンロードするAPKから入手可能
- P2P接続とトレントが可能
- ストリーミングに適した高速通信
デメリット
- 他のVPNよりも若干高コスト
- パワーユーザーには物足りない構成オプション
使いやすいVPN:VyprVPNはユーザーフレンドリーなVPNです。Androidデバイスに対応し、コンテンツのストリーミングに適しています。パフォーマンスは優秀ですが、コストが少しかさみます。30日間の返金保証があります。
VyprVPNの完全なレビューはこちらをご覧ください。
Android向けのおすすめ無料VPN:Windscribe
Apps Available:
- PC
- Mac
- IOS
- Android
- Linux
Website: www.windscribe.com
Money-back guarantee: 30 DAYS
Windscribeは、無料で入手できる最高のAndroid向けVPNです。無料プランでは、メールアドレスを登録するだけで、他の無料アプリよりも遥かに多い毎月10GBのデータを利用できます。
US Netflixやトレントに対応し、高速通信が可能で、中国からでも利用できます。強固なセキュリティ機能があり、アクティビティを記録しません。
Android 以外にも、Windows、MacOS、iOS向けのアプリがあります。1つのアカウントで無制限のデバイスを同時接続できますが、無料ユーザーの場合、データは10GBに制限されています。
無料サーバーは、米国、カナダ、フランス、ドイツ、オランダ、ノルウェー、ルーマニア、スイス、英国、香港にあります。そのため、日本のIPアドレスは取得できないのでご注意ください。
メリット
- 無料
- 中国からの利用やトレントに対応
- Netflixや同様のサイトに対応
デメリット
- 10GBのデータ制限
- 快適にストリーミングするには試行錯誤が必要
- 洗練されているもののユーザーオプションが少ない
最高の無料Android VPN:Windscribeはおお勧めできる数少ない Android用VPN です。10GBのデータ上限では物足りない場合は、低コストなプレミアムプランを利用できます。ただし、他社の有料オプションのような返金保証はありません。
AndroidでVPNをセットアップする方法
VPNは、適切なVPNプロバイダーを選択すれば簡単にセットアップできます。以下の手順をご覧ください。
AndroidでVPNをセットアップする方法
- 上記の一覧からVPNプロバイダーを選択します。おすすめはNordVPNです。
- Google PlayからVPNアプリをダウンロードします。(Google Playを利用しない方法を後で説明します)。
- 適当なサーバーを選択します(海外渡航時にお住まいの国のサービスを利用するには、お住まいの国のサーバーを選択します)。
- VPNを介して接続します。海外からの接続でコンテンツの読み込み時にエラーが発生した場合は、Cookieを消去し、ウェブページを再読み込みします。
関連記事:Nvidia ShieldでVPNをセットアップする方法
非推奨のAndroid VPN
Betternet
Betternetは、トラッキングCookieを使用したり、ユーザーが閲覧するウェブサイトに広告を仕込むことで運営しています。これらの広告はサードパーティ由来のため信頼できません。さらに、サーバーは2台しかありません。
Cloud VPN
Cloud VPNは、Google Playの検索バーで「VPN」と入力したときに、必ず上位に登場するVPNです。無制限の帯域幅とデータは魅力的に聞こえますが、サードパーティの広告主と連携しているため広告インジェクションがあり、ユーザーのデバイスIDやIPアドレスなどの情報を収集します。また、ブラウザーには不快なトラッキングCookieが埋め込まれます。さらに、P2Pアプリを利用しようとするユーザーをブロックします。
「無料」VPNの注意点
Google Playで検索すると、いわゆる「無料」VPNアプリが数多く表示されます。これらのアプリは、さまざまな理由からまったくお勧めできません。
まず、性能が劣ることがよくあります。通常、無料のVPNサービスは選択できるサーバーが少なく、データや帯域幅には制限があります。一部のサービスでは、ユーザーは接続する前に順番待ちをする必要があります。
次に、しばしばセキュリティ基準を満たしておらず、逆にプライバシーが危険にさらされることがよくあります。Androidデバイスを標的にしたハッカーによる攻撃が巧妙化しているため、これまで以上にセキュリティを強化する必要があります。無料のVPNプロバイダーが採用している暗号化標準は、古いか廃れている、もしくはそもそも存在していないこともあります。
さらに、多くの無料のVPNサービスが、トラッキングCookieを利用しているか、アクティビティを記録して個人情報を収集し、サードパーティの広告主に売却しています。ユーザーが利用するウェブブラウザーに広告を仕込むものもあります。
悪質なVPNには、マルウェアを組み込んでデバイスを感染させるものもあります。開発者はサポートをほぼ提供せず、素性も隠していることがよくあるため、ほとんどの場合では信頼できるVPNかどうかを知ることはできません。
一時的にVPNを利用する場合は、無料VPNよりも、有料サービスが提供する無料トライアルを試すのが賢明でしょう。
Google Playを利用しないならAPKで
Google Playを利用せずAndroidデバイスをお使いの場合、VPNアプリは簡単に見つかりません。たとえば、Kindle Fire HDタブレットや中国製で購入したスマートフォンなど非管理対象デバイスでは、Google Playを含むGoogleサービスをインストールできません。
その代わりとして、そのアプリのAPKファイルをダウンロードして手動でインストールします。これを実行するには、最初にスマートフォンの設定を変更して、サードパーティ開発者によるアプリのアクセスを許可します。詳細手順はバージョンやAndroidフォークによって少し異なりますが、以下の基本的な手順はAndroid 4.0以降に該当します。
Google Playを利用せずにAndroidでVPNをセットアップする方法
- [設定] > [セキュリティ](Kindle Fireの場合は [デバイス])の順に移動します。
- [不明なソース] にスクロールダウンして [オン] に切り替えます。
- 必要に応じて確認します。
次に、VPNアプリのAPKファイルを見つけます。これは、VPNプロバイダーのウェブサイトを検索すれば、直接入手できるはずです。見つからない場合は、カスタマーサポートに問い合わせます。
または、サードパーティサイトからAPKをダウンロードできます。APKを公開しているサイトは数多くあり、あらゆるアプリが揃っています。Googleで「APK」と検索するだけで見つかるでしょう。しかし、これらは開発企業が提供する公式ダウンロードではなく、マルウェアを含んでいるか、古くなっていることがあるため注意する必要があります。APKのレビューがあれば目を通し、ダウンロード後にはウイルススキャンを実行し、バージョンを確認します。不審と思われる場合は、インストールしないでください。
ファイルをダウンロード後にクリックすると、Androidから信頼できるアプリかどうかを尋ねられます。承認すれば、あとはAndroidが残りのプロセスを処理し、通常のアプリのようにインストールします。
アプリを利用せずにAndroidでVPNをセットアップする
最後の手段として、Androidの設定から手動でL2TP/IPSec接続をセットアップできます。もう一つの内蔵プロトコルであるPPTPは、セキュリティに脆弱性があるためお勧めしません。
手動でAndroid 9にVPNをセットアップする方法
- [設定] > [ネットワークとインターネット] > [詳細設定] の順に移動します。
- 右上の [+] 記号をタップします。
- VPNプロバイダーに応じたVPNプロファイルの詳細を入力します。
- [保存] をクリックします。
- 作成したプロファイルをクリックして接続します。通知バーの鍵アイコンは、VPNに接続していることを意味します。
古いAndroidバージョンの場合、VPN設定は [設定] > [その他] > [VPN] に移動して見つかることがあります。
これでも機能しますが、上述のような強固なセキュリティを提供し、設定がより簡単なVPNアプリをお勧めします。
Android向けのOpenVPN
全てのVPNプロバイダーに自社製のアプリがあるわけではなく、またサードパーティのAPKファイルが見つからない、信頼できないということがあるかもしれません。そんなときの代替として、オープンソースVPNのアプリを利用します。OpenVPN Connectやその他のクライアントよりも、Android向けのOpenVPNをお勧めします。これは使いやすく、幅広い構成に対応します。その一方、自分で構築したOpenVPNサーバーがあれば、このアプリを利用、接続するのがよいでしょう。
AndroidでOpenVPNをセットアップする方法
- VPNプロバイダーのウェブサイトからOpenVPNの構成ファイル(拡張子は.confまたは.ovpn)をダウンロードします。
- Android向けのOpenVPNをダウンロードしてインストールします。
- アプリを起動して右上の [+] 記号をタップし、VPNプロファイルを追加します。
- 独自の構成ファイルをセットアップするのではなく既存の構成ファイルをインポートするなら、[インポート] オプションを選択します。
- 見つけて選択すると、セットアップが完了します。
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